こどもの日。早起きしてバイクを出した。レインボーブリッジ、東京ゲートブリッジ、羽田空港と巡って帰ってきた。

ちょうどこのまえ伊豆に出かけたときと同じ時間に走れば、いつも詰まって流れない通りもスカスカで気持ちよく回れるんじゃないかとおもった。五時に起きて六時に出る。環七をくだっていけば羽田空港には着くのだけれど、それよりも都心をめぐりなおすことに好奇心があって、新宿、四谷、永田町、虎ノ門ととおった。

新宿までの道をいちども止まらずに進めたことにまず感動があった。新宿のまわりは道が混んでいなくてもほとんど誰も横切らない信号のために足止めされるのが多かった気がした。歩行者はまずまずいたけれど、これから寝に帰るひとといま起きて出てきたひとがどれくらいの比で混ざっているのかはあんまりみていなかった。

都内の景色は虎ノ門まで。その先の新橋とか汐留はその地下をもぐったからみなかった。虎ノ門の交差点にいきなりおおきなトンネルが口をひらいて待っているのに吸い込まれていった。築地虎ノ門トンネルと書いてあるのをみた。このまえのオリンピックのときにできた新しいトンネルらしい。地下をぐねぐねちいさいカーブが連続しているのを通り抜けて、築地大橋、勝どき陸橋などわたる。

地図アプリがここいらで曲がってくれというので右折レーンにはいって止まったら豊洲市場の建物がみえた。そこで朝ごはんを食べることもできたのかも。とはいえ駐輪場があるかどうかも知らないで向かってもあわてるだけだからやめておこう。

有明のほうからレインボーブリッジにはいろうとして、いちど東京テレポート駅のところでややこしい方向転換をする。前にも通ったはずなんだけれど、こんな入口だったっけ、とおもいだせない入口のところに、自転車や原付は侵入禁止と書いてあるからきっとそうなんだろう。どうせ前にも後ろにも車はいないとおもって気楽に通った。降りて芝浦で旋回してもういちど入りなおして一往復した。誰もいないところを心地よく快走した。朝のレインボーブリッジはいい穴場かもしれないとおぼえた。

湾岸道路にもどったらこんどは千葉方向にいちど離れてから新木場若洲線にはいる。それで東京ゲートブリッジをとおる。これはこっちの向きから飛び込むのがはじめてだったのもあって、いっぽん間違えて手前の新木場駅にいってしまったのを、むやみな信号待ちと引き換えに復帰した。前に大型トラックがいてゆっくり橋をのぼっていくのにあわせてゆっくり流して、雲海をさかさまにしたみたいにまぶしい曇り空とぼうっと光る海面がつながって白くなっているのを横目にみた。

羽田空港になんとなく寄ってだいたい七時過ぎ。止まらず帰れば八時には着く見込みで、テキパキ帰るのも一興、すこし空港を冷やかすのも一興、というときにいちど止まることを選んだ。第二ターミナルの駐車場にはいっていこうとすると、バイクは別レーンに誘導されて、別棟の端のならびにみちびかれた。まだ朝早くから結構たくさん泊まっていた。ツーリングの途中に寄ったひとのというよりは、飛行機でどこかに出かけているひとのものかなと想像した。

国際線のゲートのそばからはいって、コンビニのコーヒーとメロンパンをもって展望台にあがった。ターミナルの端から中央まで歩いてさらにのぼった。ちょうどひとつ飛び立つのをながめながらメロンパンをひとつ平らげて、小一時間すごした。

環七をひたすら北に走って帰る。八時過ぎで、サイネージはしばらく順調といっているけど、不規則にブレーキを踏んでちょっとあぶなっかしい乗用車があらわれる時間になって、まあまあ滞る予兆があった。すこし退屈におもいながら帰っていった。

はじめの動機に戻れば、六時から出かければだいたい気持ちよく走れるし、八時をすぎれば滞りはじめるということをおぼえた。休憩時間もいれて三時間で 90km を流していた。オドメータは 12000km を越したところになっていた。