二月末に車検があるのでもってきてくださいというのでお持ちしたのは二週間前のことだった。鶴岡から帰ってきた次の日あたりのことで、雪でよごれたのをきれいにしないまま預けることになってしまった。
トヨタヴィッツを渡して、ホンダフィットを代車にいただいた。いずれも寄付の車だから一、二世代前のもので、だいたい似たようなものじゃろ、と使ってみた。
ホンダはあやつりづらかった。オートマでハイブリッドのたぶん初期のやつなのだけど、制動はやたらに敏感で、始動はいつもワンテンポおそかった。コンマ数秒といっても、コンピュータがめざめるのをいちどまって走り出すみたいな感覚を居心地わるくおもった。加速はホンダのほうがよかった。
ふつうならこう動くでしょと直感が期待するのが先に立ってしまって、意思疎通するのがむずかしい車だった。ブレーキにはもっとあそびがほしい。加速がいいことよりも応答がいいことのほうがうれしい。そのあたりが好き嫌いらしいと知る。
朝から代車をお返ししにいった。ワイパーと空調フィルタだけ交換して、それ以外は問題なしでしたよ、とおそわった。ミラノオリンピックのことで立ち話をした。帰り道になって、汚れがなくなっているのに気がついて、洗車までしていただいてありがとうございますといいそびれたのを惜しいとおもった。