快晴で暴風の日曜日にプロ野球をみにいく。
このまえは車で連れていってもらってビールは飲まずにきたのを踏まえて、こんどは電車でいきましょうと話して、この日は暴風警報で東北本線には運休が出ていたけど仙石線は動いているから予定通りに電車でいく。
早起きして朝からビーチクリーンに出かけていって、海からのさえぎるもののない突風が砂をまきあげるだけでなく叩きつけるみたいに吹いているなかゴミを拾った。ゴミ収集袋を風にさらわれてもっていかれてしまいそうになるのをダッシュで追いかけて、みっつのうちふたつまでは捕まえられたけどもうひとつは海にもっていかれてしまうのをみて、ゴミを減らしにきたのにひとつ増やしてしまった…と悲しくみつめたりしたあと、またねといっていちど解散してから、駅で落ち合いなおして仙台行きの電車に乗った。
宮城野原で降りたら、来るまえの暴風はどこにいったのやらという具合にないで、日差しはビタビタと差した。Aさんが野球帽ほしいっすといって、ほかにないのでドジャースをかぶってきたこちらも普段づかいできるイーグルスの帽子があればいいなといって、公式ストアで色違いのやつをふたつ見繕った。ピカチュウをあしらったジェット風船セットもみた。かれのことは子どものころから知っているからといって岩出山のおばあちゃんが気にかけていた今野投手はいまは一軍にいないけど、小口でもサポートになればなによりとおもって、名前と背番号をあしらったタオルひとつ、あとでセレモニーで振り回すために見繕った。
チケット代を立て替えてもらっていたぶんきょうはぼく持ちにさせてくださいといいながらこうしてグッズをみたあと、フードもさきにとって席までもっていっちゃいましょうねとみわたして、どこも行列になっているのをげえとおもいながら徘徊して、いっけん待ち時間がなさそうなお店で荘司投手が広告塔をやっているタコライスをふたつ頼んだら、会計に列を作らなくてよかったぶん、メシが出てくるまでに長らく待たされて、そのあいだに試合がはじまってしまったのが客席の向こうからきこえてくる音でわかった。おお…
座席は三塁側ファールゾーンの上のほう。イーグルスは瀧中投手、バファローズはジェリー投手の投げ合いで、ヒリヒリした守り合いになった。五回裏にイーグルスが一点だけ先制したあと、リリーフもゼロを並べて立派な試合運びだった。七回の田中投手はジャイアンツから放出されていまのほうがのびのび活躍できているようす。八回の西垣投手は “Boogie Wonderland” を爆音で鳴らしながら登板するのが男前で、内容もいい。
一点差を守って丁寧に終盤まで進んだ試合は八回裏に辰己選手がホームランを打って、そのあとも気持ちいい連打で優位をおおきくして、九回は藤平投手が出てきて完封リレーでおわった。終わってみれば四対〇と点差はついたけど、スコアにあらわれた結果よりも緊張感がみなぎって見ごたえのある試合だった。すこし汗ばむくらいの日差しも気持ちよくて、ビールを二杯ずつ飲んだ。
きたころには無風とおもわれたのがやがて吹きはじめて、帰るころには花粉のひどさに目と鼻をすっかりだめにされていた。帰りの仙石線に腰をおちつけてリラックスしたら目もあけられないほどアレルギーがこみあげてきて、じっと耐えているうちにうとうとしてしまっていた。隣のひとに肘でこづかれて、あちゃあすみませんとおもいながら、むずむずのせいでいずれ目はあけられなくて、ずいぶん苦しかった。
まだ明るいうちに部屋について、なにより先にシャワーをあびて花粉をあらいながした。すばらしい一日にしても疲れきっているのには変わりなくて、あらゆることをかんたんにすませてさっさと布団にはいった。