夏休みのお楽しみをひとあしはやめにと一週間の北海道旅行に出かけています。最終日です。支笏湖を出て札幌にレンタカーを返し、新千歳空港から仙台へ帰ります。

朝ごはんはきのうの夕飯とおなじ部屋で、甘酒のスムージー、分厚いトースト、にんじんドレッシングのサラダとポテトサラダ、とろりとした半熟ゆでたまご、それにずんぐりとりっぱなソーセージです。ソーセージはトーストにはさんでいただいてしまいます。食後にロビーでコーヒーをいただきながら将棋崩しを一番します。

荷造りは入念に、飛行機に乗ることを見越して整理していきます。ワールドカップの試合でアメリカがベルギーに負けているのを横目にみます。リモコンを押してユーチューブの画面に進んだら、前に泊まった誰かの有償アカウントのセッションが残ったままになってしまっています。

ミネラルウォーターは帰り道のためにいただいていきましょう。荷物をととのえて部屋をきれいにしたら、おそろいの野球帽をかぶって記念写真をひとつ撮ってチェックアウト、出発です。

小雨のぱらつく山道をのんびりいくとき、前にも後ろにもほかの車はありません。たまに後ろに影がみえるとそれはグングン追いついてくるもので、飛ばしたいんですよねといって先を譲ってあげると、案の定に飛ばしてみるみる消えていきます。すこしだけカーブの連続があったあと、濡れた山道はのっぺりとしていて、たまらなく眠くなるのに耐えてはアース・ウィンド&ファイアーを眠気覚ましにかけてもらいながら札幌の街へと降りていきます。

札幌では自動ナビゲーションにすこし迷いながらも豊平川の土手の道にうまくはいれて、あとはガソリンをいれて返すだけです。といって、そのガソリンスタンドを探すのにもうひと迷いします。うまいことみつけたお安いスタンドにはいったら、道路の向こうのカレー屋さんのみおぼえのあるたたずまいに、ここは最初の日にKさんと歩いた道と教わるのでした。

レンタカー屋さんに日産をお返しして、手続きはすぐに終わります。フライトまではまだ余裕もあるし、こんどの旅行ではラーメンをまだ食べていないねといって、札幌ラーメンのお店を探していきます。駅の地下街にはいって、混んではいるけど涼しい散歩をします。

アピアという地下街の奥のほうにレストラン街があって、ひとめぐりしたあと「よし乃」というお店に並んでみます。アルバイトのお兄さんは北海道大学とはいった運動部の黒シャツを着ているのをみて、黒ならなんでもいいのいいねと話しながらスーツケースをかかえて10分ばかり待ちます。味噌バターコーンラーメンをひとつ、辛味噌ラーメンをひとつ、それぞれいただいていきます。ずいぶんこってりしたのをペロリ食べてしまいます。

食べ終わったところで、次の新千歳行き特急に乗らないと時間があぶないかもといって、あわてて移動します。空港についたらテキパキと移動して、チェックインカウンターのところで「仙台行きのお客様はいらっしゃいますか」とほとんど最終の呼び出しをしているスタッフさんを捕まえて、手続きをしてもらいます。ギリギリといえばそうだけど、迷惑をかけるほどの遅刻ではなくて、むしろピッタリ間に合ったくらいの時間となりました。おみやげを買う時間がなくなってしまったことに気づいたら、それも二日目にパートナーがあらかじめ六花亭に寄っておいてくれたおかげで、最後にあわてておみやげをみる代わりに札幌ラーメンを堪能できたのでした。

あっというまのフライトで仙台に帰ります。疲れてはいるけど遅くなるまえに家に帰りたいねといって、スーツケースを受け取ったらそのまま駐車場の精算をして、名取から三陸道に乗ってまっすぐ帰ります。荷解きをして洗濯機をまわして、不在中に水やりをしていただいた大家さんにお礼の六花亭をもっていきます。さっそくの思い出話をすこししたあと、きょうはゆっくり休んでねとうながされて、ゆっくり休んでいます。